猫の毛は冬の前後で大量に生え変わり、この期間を「換毛期」と呼びます。一般的には、だんだん寒くなる11月と、冬が終わり暖かくなる3月を指します。
この時期は猫の抜け毛が大量に発生するため、適切な猫の毛玉ケアや家の中の抜け毛対策が必要となります。
そこで、本ブログでは2回に渡って猫の換毛期について必要なことについて考えます。
今回は、猫の体調ケアについて焦点を当てて、おすすめのブラッシング方法や毛玉ケアフードについてご紹介します。
換毛期に猫のケアが必要な理由
年に2回やってくる換毛期。家の中のお掃除も大変ですが、猫にとってもストレスが溜まる時期なのはご存じでしょうか。
猫はきれい好きな動物で、大量に発生する抜け毛をグルーミングで飲み込もうとします。飲み込んだ抜け毛が体の中に溜まると、胃がムカムカしたり、吐き戻してしまうことも。
このような状態を見過ごしてしまうと、胃液が食道を刺激する「逆流性食道炎」や、自力で毛玉が排出できない「毛球症」を引き起こす恐れがあります。
単なる抜け毛と考えてしまいがちですが、こまめなブラッシングや専用フードを取り入れることで、換毛期を上手に乗り切りましょう!
おすすめしたいブラッシングケア3選
換毛期は、短毛・長毛問わず毎日ブラッシングをしてあげることが望ましいです。飼い主さんと猫ちゃんにとって負担にならないよう、お気に入りのブラシを見つけましょう。
まずはこれ!定番スリッカーブラシ
猫飼いさんならば1つは用意しておきたい、定番スリッカーブラシ。ピン部分が「く」の字に曲がった金属でできており、被毛の奥へと入りこんで細かい抜け毛を一度に絡め取ります。
ピンの先端が尖っているものは猫の皮膚を刺激してしまう恐れがあるため、先端が丸形加工されているものがおすすめです。
ブラシを嫌がる子に!手袋(グローブ)タイプ
ブラシを見ると逃げる!という猫におすすめしたいのが、手袋(グローブ)タイプ。手のひら部分に突起がついており、猫をなでるだけでブラッシングができます。一般的なブラシだとケアしづらいお腹周りや顎の下なども簡単にお手入れ可能です。
手袋の突起はシリコン製で柔らかいため、猫の皮膚を傷つけずマッサージ感覚でケアができます。
抜け毛の最終兵器!ファーミネーター
驚くほどごっそり抜け毛が取れる!と最近話題なのがファーミネーター。
猫の抜け毛のおよそ8割は、アンダーコートと呼ばれる内側の柔らかい毛だと言われています。ファーミネーターはこのアンダーコート専用のブラシで、特殊なステンレス歯で皮膚を傷めることなく抜け毛を取り除きます。
とにかく抜け毛が多くて困っている!夏前にさっぱりしたい!と考えている方におすすめです。
吐き戻しゼロ!厳選毛玉ケアフード3選
続いて、換毛期におすすめしたい毛玉ケアフードをご紹介します。吐き戻しを防ぐ効果があり、栄養的にも優れているものを厳選しました。
ロイヤルカナン ヘアボールケア
ロイヤルカナン「ヘアボールケア」は、主原料に肉類を使用・食物繊維をバランスよく配合し毛玉の排出をサポートした成猫用フードです。
猫が毛づくろいで飲み込んだ毛を胃の中に溜めることなく、糞便中に自然に排出されることをサポートしてくれます。本製品を14日間使い続けることにより、糞便中の毛の量がなんと2倍になったという結果が出ています。(※同社他製品と比較)
獣医からも信頼の厚いメーカーなので、安心して使い続けることができます。
ニュートロ ナチュラルチョイス 毛玉トータルケア アダルト チキン
ニュートロナチュラルチョイス「毛玉トータルケア」は、スムーズな便通と毛玉の排出に配慮した成猫用フードです。
食物繊維をたっぷり含み「腸のお掃除屋さん」とも呼ばれるオオバコ種皮を配合することで、飲み込んだ毛の排出を促します。腸内環境が整うため、便臭が少なくなる嬉しい効果も。
高品質なチキン(肉)を第一主原料に使用しているため、好き嫌いの多い猫でも食が進むこと間違いなしです。
マルカン AIM30 室内成猫用 健康な尿路・毛玉ケア
2022年3月から販売を開始した話題の製品、AIM30シリーズの「健康な尿路・毛玉ケア」。こちらの製品の優れている点は、毛玉ケアと同時に、将来の疾病を予防する効果が期待できることです。
猫は腎臓病にかかりやすい動物で、高齢猫の約8割が罹患していると言われています。早期発見は難しく、根本的な治療法も確立されていないことから「猫の宿命病」と呼ばれていました。
しかし近年、東大医学部教授が「AIM」を活性化することで猫の腎臓病が改善することを発見。その「AIM」の働きを助ける「A-30」を含んだ唯一の製品(※2022年3月現在)が「AIM30シリーズ」なのです。
なお、本製品は療養食ではなく、あくまで将来の疾病を予防する目的のものであるため、既に疾病がある場合は獣医師とご相談されることを推奨します。
腎臓病を防ぐ成分「AIM」について詳しく知りたい方は、関連記事をチェックしてみてくださいね。
それでは今日はこの辺で。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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